日本の化学繊維市場の礎を築いた パイオニアの一人と言われる 藤井彦四郎氏 ( 1876年ー1956年) が贅を尽くし、粋を凝らして建てた「和中庵」は、京都は鹿ヶ谷にある。
「和中庵」は、広大な庭園を持つ邸宅の中の本邸で、「何事も偏らず公平に」をモットーに命名され、昭和3年4月にお披露目会をされており、皇族方も来訪されている。
昭和23年11月、ノートルダム教育修道女会の シスター4名が来日し、
京都で物件を探されていたところ和中庵に出会われ、彦四郎氏が
「 戦後になって、もう私達はこんな大きな家に住まない。どうぞ全部ご自由にお使いください。」と、シスターに伝えられ、
クリスマスの数日前に ノートルダム教育修道女会への所有となり、和中庵は、リフォームされ修道院としての役割を2008年まで果たされた。
現在は、改装工事を経て教育施設として活用されています。
和中庵 一階、現在、このお部屋は 校長先生と面接される時に使用されているそうです。
大理石の階段を上がって お二階へ
電気の所にはエンジェルが…
元々は もっと大きなシャンデリアが付いていたそうです。
ピカピカに磨かれている大きなガラス窓
窓から見える 倉
緩やかなアーチのある渡り廊下、
下部には ピカピカに磨かれたガラスがはめ込まれていました。
渡り廊下の向こう側のお部屋は…
黒光りの廊下の板に映る緑に 心静まり
ひぐらしの音に 暑さも和らぐ…
このお部屋は どんな事に使われているのでしょう…
「和中庵」は、今月23日まで見学出来ます。